厚生労働省の役人という硬い役どころは草彅剛には荷が重すぎる

「黄泉がえり」は公開されてからもう十年以上になりますが、
初めて見た時、キャスティングのひどさに驚いたことはよく覚えています。

主役は草彅剛で、
設定では厚生労働省厚生科学課に勤務する役人ということになっています。

恐らくキャリア組ではなく、
ノンキャリではあるのでしょう。

それにしても、中央のお役人なら地味ながらも事務的な有能さを感じさせる雰囲気があるはずで、
できればインテリ臭のある新劇の俳優がやるべきです。

それが確かに地味ではあるにしろ、
役人的雰囲気など微塵も感じさせない草彅剛が演じるなど、
噴飯物といっても過言ではありません。

おまけに、県庁職員として彼の対応に当たるのが、
こともあろうに寺門ジモンです。

劇中で彼が草彅剛に自己紹介する場面は、
見ていて何かの冗談なのかと思いました。

演技が下手なこともあるのでしょうが、
彼を県庁職員と見なすことなど、
ラーメンをスパゲッティとして客に出すのと変わらない無理矢理さです。

日本映画のキャスティングは芸能事務所が決めるとよく言われます。

この映画の配役を見ていると確かにそうなんだろうと納得する思いです。